2026年4月27日公開。広告ゼロ、専任担当者ゼロ、記事制作の外注ゼロ。月163クリックの医療情報サイトが、半年で30日6,111クリック、AI Overview引用50ページになるまでに、何をやり、何が効き、何が効かなかったか。Google Search ConsoleとAhrefsの実数でそのまま公開します。
御社サイトを無料で診断する(15分)筆者(株式会社燈 代表・髙梨)は、製薬会社のD2C事業を約8名のチームで運営しながら、このメディアを立ち上げました。SEOの専門家ではなく、長年広告を買い続けてきた側の人間です。このサイトは私とAIと既存メンバーの一部の時間だけで回しました。
公開から6週間は1日1桁クリックが続き、6月に入って段が上がり、9月に1日150〜200、10月に200〜250クリックの水準になりました。倍率だけを見せると右肩上がりに見えますが、5月までは何も起きていません。「最初の6週間は何も起きない」は、経営者が事前に知っておくべき最も重要な事実の一つです。
「脂漏性皮膚炎 化粧水」「脂漏性皮膚炎 シャンプー」「脂漏性皮膚炎 スキンケア」のGoogle検索結果。AIによる概要の本文と出典に、脂漏性皮膚炎ナビと運営会社の製品ページが引用されています。



御社サイトの現在地を知りたい方へこの半年で作った監査の仕組みで、Google検索とAI Overviewでの扱われ方を無料で診断します(15分・オンライン)。
無料診断を申し込む出発点は、DR6、検索流入ゼロ、掲載キーワード5個、被リンク4本でした(2026年4月8日、Ahrefs)。競合の老舗サイト群はDR47〜69、参照ドメイン366〜877、推定月間流入3万〜19万。こちらの推定流入は「1」です。正面から記事を量産しても、そもそも評価の土俵に乗らない。これが後発の医療サイトの現実です。
さらに、検索の形自体が変わっていました。5月6日に競合と比べたとき、最も差があったのは被リンクではなく、AIでした。競合はAI Overviewに34〜1,800ページが表示され、ChatGPTに16〜208回引用されている。こちらはAI Overviewが0ページ、ChatGPT引用が3回。AIの戦場では「負けている」のではなく「参戦していない」状態でした。
同じプレスリリース配信が、戦場1では「46媒体に転載されてdofollowは1件」の失敗で、戦場3では「46ドメインでの言及」という成功になる。戦場を分けて初めて、打つべき手が見えました。実測では、戦場2は戦場1の上位キーワードが増えた月に動きました(9月)。
この構図は医療に限らないと思います。後発で、競合が大手で、記事を書いても読まれない。そして広告費は上がり続けている。そういう会社のサイトは、たいてい「AIに読まれる形になっていない」という同じ状態にあります。
自社サイトはどの戦場に「参戦」できているか構造化データ・llms.txt・AI Overviewでの引用状況を、御社サイトについて調べてお返しします。
無料診断を申し込む個々の施策の解説より、「何をいつどの順でやったら、翌月に何が動いたか」の方が役に立つはずです。各月にGSC実測の月間クリックを付けます。
4月2日にAIで総合監査(SEO・LLMO・薬機法)。構造化データ(MedicalWebPage、FAQPage、BreadcrumbList)、全サブページへの親・兄弟リンク、メタ記述全件、llms.txtを1週間で実装。4月8日にAhrefsを入れて出発点を数字で記録(DR6、流入0)。4月27日に正式公開、同日に当事者12,183人調査のプレスリリースを配信し46媒体に転載。翌日にYouTube番組第1回を公開。
クリック17、表示200
5月3〜6日に競合5ドメインをベンチマークし、被リンク獲得戦略のバージョン1、2を起草。しかし5月6日にAI Overview「0」とオーガニック流入「1」を見て、「情報露出最大化」のバージョン3に全面改訂。主指標をDRからAI引用数・検索順位・言及量に置き換え、3つの戦場、6つの施策、18か月ロードマップを策定。監修医を6名から11名に拡大。PersonとDatasetの構造化データ、動画文字起こしとVideoObjectを実装。5月12日以降、表示回数が1日100を超え始める。
クリック163、表示4,654
6月3日に1日のクリックが初めて40を超え、中旬には表示が1日1,500〜2,000。6月22日、DR18、TOP3キーワード9個。記事追加と監修拡大を続けながら、競合とモールの順位監視を自動化。皮膚科医50名調査を実施。公開から6週間、施策から2か月でようやく動いた計算です。
クリック1,212、表示47,525
7月1日、順位・検索数・狙いから「監修を付けるべき記事」にS/A/Bを付け、監修の配分を投資対効果で決める方針に。7月7日、医師50名調査を記事化する30記事計画(12週で週2〜3本、各記事にAIO向けの冒頭1文回答とスキーマを指定)。7月28日、医師50名調査をプレスリリース配信し、クロス集計とプレスキットを公開。
クリック2,050、表示86,402
10位以内のキーワードが月初35個→月末42個。8月31日、DR28、TOP3キーワード25個。監修依頼の第2ラウンドとして10記事を選定。月末に経営報告デッキを作り、次の一手を「新規量産」から「既存の引き上げ(リライト、TOP10→TOP3化、CTR改善)」に切り替え。経営KPIを「実測の成長」「順位の質」「リンクの質」の3群に確定。
クリック2,806、表示135,546
1日150〜200クリックで安定。9月5日、自社製品への送客導線の実装指示書を作成(記事をS/A/B/Nに分類、医学情報と商品情報の分離ルールを明文化)。9月17日、回遊・EC送客の日次KPIダッシュボードが毎朝9時に自動更新。9月24日のAhrefsで、DR29、掲載キーワード150(+67)、3位以内44(+19)、AI Overview引用27ページ(+22)、AI各社の回答での引用299回答。計画では12〜18か月目に置いていた「AI Overview 20ページ以上」を5か月目で超えました。
クリック5,186、表示214,706
1日200〜250クリック。10月23日のAhrefsで、DR32、3位以内106個(前月比+62)、AI Overview引用50ページ/266回答(+121)、AI全体で535回答(+143)。監視キーワードを371個に広げ、そのうち274個でAI Overviewが表示され、157個で自社ページが引用されていることを確認(10/20実測)。「かさぶた 治らない」(月間検索数約1,700)「鼻の皮がむける」(約1,500)のように、狙っていなかった症状キーワードで1位とAI引用を同時に取っている例が増えています。
20日でクリック4,289、表示175,774
時系列で並べるとはっきりするのは、6月の立ち上がりが4月の施策の結果だということ、そしてAI Overviewの引用が動いたのは検索上位のキーワードが増えた月と同じ月だったということです。SEOとAIOは別物ではなく、順番があります。
最大の失敗は、戦略の主指標を最初にDRという民間スコアに置いたことです。バージョン1、2の戦略書は「DR15を47にする」という目標で書かれていました。これを追い続けていたら、リンクの総数を増やすことに注力し、AIの戦場に参戦するのが遅れていたでしょう。気づいてから書き直すまでに1週間かかりました。
被リンクの総数も当てになりませんでした。8月末の参照ドメイン累計215件のうち169件(約79%)がスパム判定で、こちらは何もしていないのにリンク販売業者の自動生成サイトが勝手に張ってくる。しかも消える。8月に参照ドメインが200超から161に減ったとき、減少分55件はすべてスパムでした。そのまま経営会議に出せば「評価が落ちたのでは」という議論になる。実態は逆で、同じ期間のGSC実測はクリックも表示も約30%増えていました。
ChatGPTは計画通りに遅いです。9月にはPerplexityが1か月で47回答増えた一方で、ChatGPTは42回答減って23回答にとどまり、10月もさらに8回答減って19回答です(同じ月にAI Overviewは+121、Copilotは+18)。検索連動型のAIはGoogleの評価とほぼ同じ方向に動き、ChatGPTは独自のインデックスと学習に依存して別のリズムで動く。プラットフォームごとに時間軸が違うことを最初に説明しておかないと、「LLMOに投資したのに何も起きていない」という評価になります。
そして、まだ取れていないものがあります。「脂漏性皮膚炎」単体(月間検索数11万規模)は平均順位3〜4位まで来ていますが、クリック率は低く、「取れた」とは言えません。読者を自社製品につなげる導線は9月に設計を始めたばかりで、ブランドサイトへの遷移率は目標1%に対して実績0.1%程度です。この記事が扱っているのは「ゼロから検索資産の土台を作り、GoogleとAIに認識させ、上位を取りに行けるところまで」であって、「売上に変える」フェーズはこれからです。
同じ失敗をしたくない方へ何をKPIにすべきで、何を追ってはいけないかを、御社のサイトと業界に合わせて整理します。
無料診断を申し込むやったことを一段抽象化すると、「顧客が悩んだ瞬間に、信頼できる情報を、機械が読める形で置く」ということに尽きます。移植の要点は3つです。顧客が最初に打ち込む言葉は何か。専門家の裏付けは何で代替するか。一次データは何を調べれば作れるか。
| 業種 | 顧客が最初に打ち込む言葉 | 専門家の裏付け | 作れる一次データ |
|---|---|---|---|
| BtoB製造業 | 「部品名 選定 基準」「材料名 耐熱温度」 | 自社技術者の経歴・論文・特許 | 自社試験データ(条件と方法を明記して公開) |
| 士業 | 「相続 手続き 期限」「就業規則 副業 禁止」 | 執筆者の資格・登録番号をPerson構造化データで機械可読に | 顧問先100社調査(小規模でも同業が公開していない) |
| クリニック・治療院 | 「症状名 原因」「症状名 病院 行くべきか」 | 院長の資格・経歴、医師会・学会からのリンク | 自院の症例統計・患者アンケート |
| 不動産・住宅 | 「住宅ローン 変動 固定 どっち」「注文住宅 予算 内訳」 | 宅建士・FP・建築士 | 自社の成約データ・地域の相場データ |
| D2C・メーカー | 「悩み 原因」「悩み 対処法」(商品名ではない) | 専門家監修、試験データ | 顧客基盤への調査、専門家への意識調査 |
BtoB製造業でLLMOが特に重要なのは、設計者や購買担当者が対話型AIに「この用途に適した材料は」と聞き始めているからです。AIの回答に自社の技術資料が引用されれば、それは営業の手前で候補に入ることを意味します。
業種が変わっても変えてはいけないことが4つあります。最初の3か月に売上を求めないこと。実測と推定を分けて報告すること。専門情報と売り込みを構造で分離すること。一次データを作ること。
費用も書いておきます。外部に払った主な費用は、医師監修ネットワーク(月額約17.5万円)、一次調査とプレスリリース配信費、Ahrefs(月約2万円)、AIツールの利用料で、記事制作の外注費と専任人件費はゼロ。月あたり数十万円の規模です。同じサイトで走らせていたGoogle広告は1クリック約48円でしたから、直近30日の検索流入6,111クリックを広告で買えば約29万円相当です。しかも広告は止めた瞬間にゼロになりますが、検索流入は止めても翌月も入ってきます。
URLを入れると、公開HTMLを最大3ページ取得し、タイトル・見出し・正規URL・検索への公開設定・内部リンク・構造化データ(JSON-LD)の基礎6項目を観測した事実から整理します。目安10〜45秒。JavaScriptは実行せず、検索順位・流入・AIでの引用状況は取得しません。
入力されたURLはサーバー側で検査し、取得した本文は保存しません。メールアドレスと診断結果の要約は、結果の送付とご案内のために株式会社燈が受け取ります。
IN PROGRESS
取得できたページと確認項目を、完了後にまとめて表示します。
開始済みのサーバー検査は最大約45秒で終了します。表示の中止後、すぐに再診断すると待機が必要な場合があります。
ここまで読んで「うちのサイトはどうなのか」と思った方向けに、この半年で作った監査の仕組みを使って、御社サイトの現在地を無料で診断します。結果は15分のオンライン面談でお伝えします。売り込みはしません。この記事と同じで、数字とやるべきことをそのままお返しします。
予約ページで日程を選ぶだけで完了します(Google Meetのリンクが自動で届きます)。面談前に御社サイトを事前監査してお持ちします。
平日15:00〜17:00の枠から選べます。メールでのお問い合わせは info@tomoshibi.org へ。