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CASE STUDY | 医療情報サイト「脂漏性皮膚炎ナビ」

医療サイトを0から半年で
検索流入37倍にした全記録

2026年4月27日公開。広告ゼロ、専任担当者ゼロ、記事制作の外注ゼロ。月163クリックの医療情報サイトが、半年で30日6,111クリック、AI Overview引用50ページになるまでに、何をやり、何が効き、何が効かなかったか。Google Search ConsoleとAhrefsの実数でそのまま公開します。

御社サイトを無料で診断する(15分)
検索クリック/30日6,111163 → 6,111(約37倍)
検索表示回数/30日250,3314,654 → 250,331(約54倍)
3位以内のキーワード1069 → 106(約12倍)
ドメイン評価 DR326 → 32
AI Overview 引用ページ500 → 50(266回答)
AI回答での引用(全AI)53577ページが引用された
AI Overview引用KW数157監視371KW中(10/20実測)
1日あたりクリック2145 → 214(10月平均)

出典:GSC実測(2026/9/21〜10/20)、Ahrefs Site Explorer(2026/10/23)、Ahrefs Rank Tracker(2026/10/20実測)。5月の値は当時の管理画面の約30日分。GSCはGoogleの実測、Ahrefsは第三者ツールの推定です。

01半年で何が起きたか

筆者(株式会社燈 代表・髙梨)は、製薬会社のD2C事業を約8名のチームで運営しながら、このメディアを立ち上げました。SEOの専門家ではなく、長年広告を買い続けてきた側の人間です。このサイトは私とAIと既存メンバーの一部の時間だけで回しました。

月間クリックは5月163→9月5,186。10月は20日間で4,289

Google検索クリック数(GSC実測、暦月合計)。棒の上は1日平均
1631,2122,0502,8065,1864,289 5/日40/日66/日91/日173/日214/日 5月6月7月8月9月10月(1〜20日)
Google Search Console(shirosei.jp)日次データを暦月で合計 · 2026/5〜10/20。10月の棒は1〜20日の合計で、1日平均では前月比さらに増加。

公開から6週間は1日1桁クリックが続き、6月に入って段が上がり、9月に1日150〜200、10月に200〜250クリックの水準になりました。倍率だけを見せると右肩上がりに見えますが、5月までは何も起きていません。「最初の6週間は何も起きない」は、経営者が事前に知っておくべき最も重要な事実の一つです。

実際にAI Overviewで引用されている画面(2026年10月23日に検索)

「脂漏性皮膚炎 化粧水」「脂漏性皮膚炎 シャンプー」「脂漏性皮膚炎 スキンケア」のGoogle検索結果。AIによる概要の本文と出典に、脂漏性皮膚炎ナビと運営会社の製品ページが引用されています。

「脂漏性皮膚炎 スキンケア」のAI Overview。冒頭の結論と洗顔のポイントの出典が脂漏性皮膚炎ナビ(+5)、右側の引用元に脂漏性皮膚炎ナビの記事が2本
「脂漏性皮膚炎 スキンケア」:冒頭の結論、洗顔のポイント(出典+5)、保湿の項目まで脂漏性皮膚炎ナビが引用元
「脂漏性皮膚炎 化粧水」のAI Overview。おすすめの化粧水とNGケアの出典に脂漏性皮膚炎ナビと運営会社の製品ページ
「脂漏性皮膚炎 化粧水」:おすすめ製品の1番目に自社製品、NGケアの出典に脂漏性皮膚炎ナビ
「脂漏性皮膚炎 シャンプー」のAI Overview。おすすめの市販・薬用シャンプーに自社製品が掲載され、出典に脂漏性皮膚炎ナビ
「脂漏性皮膚炎 シャンプー」:月間検索数4,400の商業キーワードで、薬局・クリニック系サイトと並んで引用

御社サイトの現在地を知りたい方へこの半年で作った監査の仕組みで、Google検索とAI Overviewでの扱われ方を無料で診断します(15分・オンライン)。

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02なぜ「記事を増やすSEO」では勝てなかったか

出発点は、DR6、検索流入ゼロ、掲載キーワード5個、被リンク4本でした(2026年4月8日、Ahrefs)。競合の老舗サイト群はDR47〜69、参照ドメイン366〜877、推定月間流入3万〜19万。こちらの推定流入は「1」です。正面から記事を量産しても、そもそも評価の土俵に乗らない。これが後発の医療サイトの現実です。

さらに、検索の形自体が変わっていました。5月6日に競合と比べたとき、最も差があったのは被リンクではなく、AIでした。競合はAI Overviewに34〜1,800ページが表示され、ChatGPTに16〜208回引用されている。こちらはAI Overviewが0ページ、ChatGPT引用が3回。AIの戦場では「負けている」のではなく「参戦していない」状態でした。

戦場は3つ。評価される要素もKPIも違う、そして順番がある

戦場1

Google検索(SEO)

  • 文脈の一致したdofollow被リンク
  • E-E-A-T(監修・運営者情報)
  • コンテンツ品質・ページ体験
KPI:主要KWで3位以内
戦場2

AI Overview(AIO)

  • 検索上位にいること(前提)
  • 構造化データ・結論ファースト
  • 一次データ・医療のE-E-A-T
KPI:AI Overview引用ページ数
戦場3

LLM群(LLMO)

  • Web上での言及量(PR転載など)
  • 一次データの引用元であること
  • llms.txt・構造化(dofollow不要)
KPI:ChatGPT・Perplexity等の引用数

同じプレスリリース配信が、戦場1では「46媒体に転載されてdofollowは1件」の失敗で、戦場3では「46ドメインでの言及」という成功になる。戦場を分けて初めて、打つべき手が見えました。実測では、戦場2は戦場1の上位キーワードが増えた月に動きました(9月)。

この構図は医療に限らないと思います。後発で、競合が大手で、記事を書いても読まれない。そして広告費は上がり続けている。そういう会社のサイトは、たいてい「AIに読まれる形になっていない」という同じ状態にあります。

自社サイトはどの戦場に「参戦」できているか構造化データ・llms.txt・AI Overviewでの引用状況を、御社サイトについて調べてお返しします。

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03半年間に何をしたか:月ごとの記録

個々の施策の解説より、「何をいつどの順でやったら、翌月に何が動いたか」の方が役に立つはずです。各月にGSC実測の月間クリックを付けます。

時系列で並べるとはっきりするのは、6月の立ち上がりが4月の施策の結果だということ、そしてAI Overviewの引用が動いたのは検索上位のキーワードが増えた月と同じ月だったということです。SEOとAIOは別物ではなく、順番があります。

04効かなかったこと、やり直したこと

最大の失敗は、戦略の主指標を最初にDRという民間スコアに置いたことです。バージョン1、2の戦略書は「DR15を47にする」という目標で書かれていました。これを追い続けていたら、リンクの総数を増やすことに注力し、AIの戦場に参戦するのが遅れていたでしょう。気づいてから書き直すまでに1週間かかりました。

被リンクの総数も当てになりませんでした。8月末の参照ドメイン累計215件のうち169件(約79%)がスパム判定で、こちらは何もしていないのにリンク販売業者の自動生成サイトが勝手に張ってくる。しかも消える。8月に参照ドメインが200超から161に減ったとき、減少分55件はすべてスパムでした。そのまま経営会議に出せば「評価が落ちたのでは」という議論になる。実態は逆で、同じ期間のGSC実測はクリックも表示も約30%増えていました。

最初に追っていた指標(ノイズが大きい)

  • ✕ DR(民間ツールのスコア)を主指標に
  • ✕ 参照ドメインの総数(79%がスパム)
  • ✕ 第三者ツールの推定流入
  • ✕ 被リンク総数の増減
スパムの生成と消滅で上下し、実態と逆に動くことも

いま追っている経営KPI(3群)

  • ✓ 実測の成長:GSCのクリック・表示・順位
  • ✓ 順位の質:TOP3・TOP10のキーワード数
  • ✓ リンクの質:非スパム・医療系・dofollow
  • ✓ AI Overview・AI回答での引用数
総数と推定流入は「参考値」。単独のKPIにしない

ChatGPTは計画通りに遅いです。9月にはPerplexityが1か月で47回答増えた一方で、ChatGPTは42回答減って23回答にとどまり、10月もさらに8回答減って19回答です(同じ月にAI Overviewは+121、Copilotは+18)。検索連動型のAIはGoogleの評価とほぼ同じ方向に動き、ChatGPTは独自のインデックスと学習に依存して別のリズムで動く。プラットフォームごとに時間軸が違うことを最初に説明しておかないと、「LLMOに投資したのに何も起きていない」という評価になります。

そして、まだ取れていないものがあります。「脂漏性皮膚炎」単体(月間検索数11万規模)は平均順位3〜4位まで来ていますが、クリック率は低く、「取れた」とは言えません。読者を自社製品につなげる導線は9月に設計を始めたばかりで、ブランドサイトへの遷移率は目標1%に対して実績0.1%程度です。この記事が扱っているのは「ゼロから検索資産の土台を作り、GoogleとAIに認識させ、上位を取りに行けるところまで」であって、「売上に変える」フェーズはこれからです。

同じ失敗をしたくない方へ何をKPIにすべきで、何を追ってはいけないかを、御社のサイトと業界に合わせて整理します。

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05あなたの会社に置き換えるとどうなるか

やったことを一段抽象化すると、「顧客が悩んだ瞬間に、信頼できる情報を、機械が読める形で置く」ということに尽きます。移植の要点は3つです。顧客が最初に打ち込む言葉は何か。専門家の裏付けは何で代替するか。一次データは何を調べれば作れるか。

悩みの言葉を取る顧客が最初に打ち込む「症状 原因」「材料 耐熱」
専門家の裏付け監修・資格・経歴を構造化で機械可読に
一次データを作る調査・試験・症例統計。誰も持っていないもの
言及を得るPR配信・転載・監修者のサイトからのリンク
上位 → AI引用検索上位が固まるとAI Overviewが動く
業種顧客が最初に打ち込む言葉専門家の裏付け作れる一次データ
BtoB製造業「部品名 選定 基準」「材料名 耐熱温度」自社技術者の経歴・論文・特許自社試験データ(条件と方法を明記して公開)
士業「相続 手続き 期限」「就業規則 副業 禁止」執筆者の資格・登録番号をPerson構造化データで機械可読に顧問先100社調査(小規模でも同業が公開していない)
クリニック・治療院「症状名 原因」「症状名 病院 行くべきか」院長の資格・経歴、医師会・学会からのリンク自院の症例統計・患者アンケート
不動産・住宅「住宅ローン 変動 固定 どっち」「注文住宅 予算 内訳」宅建士・FP・建築士自社の成約データ・地域の相場データ
D2C・メーカー「悩み 原因」「悩み 対処法」(商品名ではない)専門家監修、試験データ顧客基盤への調査、専門家への意識調査

BtoB製造業でLLMOが特に重要なのは、設計者や購買担当者が対話型AIに「この用途に適した材料は」と聞き始めているからです。AIの回答に自社の技術資料が引用されれば、それは営業の手前で候補に入ることを意味します。

業種が変わっても変えてはいけないことが4つあります。最初の3か月に売上を求めないこと。実測と推定を分けて報告すること。専門情報と売り込みを構造で分離すること。一次データを作ること。

費用も書いておきます。外部に払った主な費用は、医師監修ネットワーク(月額約17.5万円)、一次調査とプレスリリース配信費、Ahrefs(月約2万円)、AIツールの利用料で、記事制作の外注費と専任人件費はゼロ。月あたり数十万円の規模です。同じサイトで走らせていたGoogle広告は1クリック約48円でしたから、直近30日の検索流入6,111クリックを広告で買えば約29万円相当です。しかも広告は止めた瞬間にゼロになりますが、検索流入は止めても翌月も入ってきます。

06御社の公開ページを、その場で検査する

URLを入れると、公開HTMLを最大3ページ取得し、タイトル・見出し・正規URL・検索への公開設定・内部リンク・構造化データ(JSON-LD)の基礎6項目を観測した事実から整理します。目安10〜45秒。JavaScriptは実行せず、検索順位・流入・AIでの引用状況は取得しません。

公開HTMLを最大3ページ確認します。目安10〜45秒。1日5回まで。

入力されたURLはサーバー側で検査し、取得した本文は保存しません。メールアドレスと診断結果の要約は、結果の送付とご案内のために株式会社燈が受け取ります。

FREE DIAGNOSIS御社のサイトがAI検索でどう扱われているか、無料で診断します

ここまで読んで「うちのサイトはどうなのか」と思った方向けに、この半年で作った監査の仕組みを使って、御社サイトの現在地を無料で診断します。結果は15分のオンライン面談でお伝えします。売り込みはしません。この記事と同じで、数字とやるべきことをそのままお返しします。

01Google検索とAI Overviewで、御社サイトが現在どう表示されているか
02構造化データ・llms.txt・E-E-A-TがAIに読める形になっているか
03顧客が最初に打ち込む言葉のうち、どこが空いているか

予約ページで日程を選ぶだけで完了します(Google Meetのリンクが自動で届きます)。面談前に御社サイトを事前監査してお持ちします。

無料診断の日程を選ぶ(15分・オンライン)

平日15:00〜17:00の枠から選べます。メールでのお問い合わせは info@tomoshibi.org へ。

髙梨啓介|株式会社燈 代表取締役
製薬会社のD2C事業を約8名のチームで運営するかたわら、広告依存からの転換として自社メディア「脂漏性皮膚炎ナビ」をSEO×AIO×LLMOで立ち上げ、本記事の全施策を自ら設計・運用。株式会社燈では、この実践をもとにヘルスケア・医療領域を中心としたAI検索対策(AIO・LLMO・SEO)を支援。
本記事の数値は、Google Search Console(shirosei.jp、2026/4/27〜10/20の日次実測)とAhrefs(Site Explorer 2026/10/23、Rank Tracker 2026/10/20実測)から取得。監修医の氏名と製品名は記事の趣旨と関係がないため載せていません。