AI検索時代のBtoB営業では、「会ってから説得する」より「会う前に候補に入る」ほうが決定的になりました。買い手の約6割は営業と接触する時点ですでに複数候補をリストアップ済みで[1]、その候補づくりに生成AIが使われています(購買判断への影響41.6%)[1][2]。戦略としては、①AI検索で候補に入る ②接触後の初動を速くする ③アウトバウンドは「候補に入れなかった相手」に使う——という役割分担になります。
従来のBtoB営業は「接触して、課題を聞き、提案して、比較される」という順序でした。いまは比較が先に、しかも社外で終わっているケースが増えています。
HubSpot Japanの調査では、買い手の約6割が営業と接触する時点ですでに複数の候補をリストアップ済み、購買時の情報収集行動として「生成AIサービスやAI検索を使うこと」が33.5%で最多、生成AI・AI検索が購買判断に与える影響は41.6%という結果が出ています[1][2]。発注先探しで生成AI検索を使う担当者は43.4%という別調査もあります[3]。
つまり、営業が最初に会う時点で、勝負の半分は終わっているということです。
インバウンド(AI検索・SEO・記事)の役割は「認知を取る」ことから「候補リストに入る」ことへ移りました。狙うべきは、指名検索ではなく比較検討クエリです。
詳しくはAI検索で比較候補に入る方法で解説しています。
インバウンドが効くのは「探している人」だけです。まだ課題を認識していない層、あるいは自社が候補に入れなかった相手には、こちらから接触する必要があります。ここがアウトバウンド(テレアポ・手紙・紹介)の役割です。
両者は競合しません。インバウンドで拾えない領域をアウトバウンドで埋める、という補完関係で設計します。手法別の特徴は新規開拓の営業代行、決裁者へのアプローチは決裁者アポの取り方を参照してください。
候補が既に絞られている状態で問い合わせが来るということは、同時に他社にも問い合わせている可能性が高いということです。返信が遅れれば、それだけで落ちます。
実務では次の3つを決めておきます。
AI検索対策はマーケ、商談化は営業、という分断が最も成果を落とします。成果地点を「AI表示」ではなく「商談数・受注」に置き、両方を同じ指標で見ることが必要です。
社内に営業リソースがない場合は、一次対応と商談化を外部化する選択肢があります。完全成果報酬型の営業代行なら成果が出たときだけ費用が発生するため、インバウンドの立ち上げ期でも固定費を増やさずに商談化を担保できます。AIOと営業を一体で設計する考え方はAIOと営業代行を組み合わせるメリットにまとめています。
※ 相場・各社の情報は2026年9月時点の公開情報にもとづく目安です。最新の条件は各社の公式情報をご確認ください。